灘中学校2020年算数1日目第9問

平面図形 面積比 直角三角形の合同条件
灘中学校2020年算数1日目第9問の図1  右の図において、AB、CEの長さはどちらも8cmで、印○をつけた角の大きさは等しいです。このとき、四角形ACDEの面積は三角形ABCの面積の[ ]倍です。

灘中学校2020年算数1日目第9問の図2 等しい角度と等しい辺に着目して、三角形ABCと三角形ACEを図のように重ね合わせる(三角形EFC)と、三角形ACFがCA=CFの二等辺三角形になるので、図のように2つの合同な直角三角形に分けます。 ←等しい角や等しい辺があれば重ね合わせて考えるということは、灘中学校などの最難関中学校の入試問題や算数オリンピックの問題を解く際に当然すぐに頭に思い浮かぶことでしょう。
すると、2つの直角三角形ECDとCEGは合同(直角三角形において、斜辺と他の一辺相等)となり、角ECD=角CEGとなります。
あとは、1つの角度が等しい三角形の面積比(いわゆる隣辺比)に関する知識を利用するだけです。
四角形ACDEの面積は、三角形ABCの面積の
  (7×8+8×9)/(5×8)
 =(7+9)/5 ←四角形ACDEが結果的にCDとAEが平行な台形となることから、「上底+下底」の比を利用してこの式をいきなり作り出してもよいでしょう。
 =16/5倍
となります。

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