洛南高等学校附属中学校2017年算数第2問(3)
- 平面図形 相似
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右の図において、AD:DCを最も簡単な整数の比で表しなさい。
角度に記号をつけていきます。
角DABの大きさを〇、角DBAの大きさを×とすると、〇と×の和は180-135=45°となります。
また、角DBAの大きさと角DBCの大きさの和が45°だから、角DBCの大きさは〇となり、三角形DABと三角形DBCは相似(相似比はAB:BC=1:2)となります。
辺ADの長さを①とすると、(三角形DBCの)辺BDの長さは①×2=②となり、三角形DAB(当然三角形DBCも同様ですね)の135°を挟む2辺の長さの比は1:2となります。
したがって、
AD:DC
=①:(②×2)
=①:④
=1:4
となります。
なお、この問題は、下の有名問題と同じです。
中学受験性なら誰でも知っている典型的な問題でも、角度に記号を付ける作業自体に目を奪われたり、結論自体を丸暗記しようとしていたりして、問題の本質を見抜いていなければ、少しひねられると解けなくなってしまいます。そういう意味では、この洛南の問題は非常にいい問題でしょう。
因みに、この洛南の問題と同じ構図の相似の問題が2013年に東大で出されています(2013年理科数学第4問)。