西大和学園中学校2020年算数第3問(3)

平面図形 平行四辺形の4分割 相似 面積
 下の図のように1辺の長さが12cmの正方形ABCDがあります。また、4点P、Q、R、Sは、それぞれAD、PC、QB、RAの真ん中の点で、点TはSDとPCが交わった点とします。このとき、三角形ABRの面積は[ ]cm2であり、四角形QRSTの面積は[ ]cm2です。
西大和学園中学校2020年算数第3問(3)(問題)の図

算数オリンピック2006年トライアル第5問の数値変更問題(正方形の1辺の長さを8cmから12cmに変更したもの)になります。
一般に、下の図のように、平行四辺形の内部に1つの点をとると、平行四辺形は4つの三角形に分けられますが、黄色の三角形の面積の和も黄緑色の三角形の面積の和も平行四辺形の面積の半分となります。
西大和学園中学校2020年算数第3問(3)(解答・解説)の図
このことと「三角形の底辺一定⇒面積比=高さの比」をフルに活用して解きます。
複雑な補助線は不要で、三角形ができるように頭の中で補助線をイメージすればよいでしょう。
 三角形CDPの面積・・・12×6×1/2=36cm2
 三角形CDQの面積・・・36×1/2=18cm2
 三角形ABQの面積・・・12×12×1/2-18=54cm2
 三角形ABRの面積・・・54×1/2=27cm2
 三角形BCQの面積・・・36cm2 ←底辺が正方形の一辺で、高さが正方形の一辺の半分の長さだから、三角形CDPの面積と等しくなりますね。
 三角形ARDの面積・・・72-18=54cm2
 三角形ASDの面積・・・54×1/2=27cm2
 四角形ASTPの面積・・・27×(4-1)/4=81/4cm2 ←点AからRに移動すると考えたとき、正方形の一辺の長さを⑧とすると、縦方向に⑧×3/4=⑥移動し、横方向に(⑧-⑧×1/2×1/2)×1/2=③移動しますが、これは点Pから点Cに移動するときの横方向と縦方向の比率1/2と一致しているからARとPCは平行になります。三角形ASDと三角形PTDは相似(相似比は2:1)だから、その面積比は(2×2):(1×1)=4:1となります。
したがって、四角形QRSTの面積は
  12×12-(36+36+27+81/4)
 =99/4cm2
となります。

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