灘中学校2017年算数1日目第4問

文章題(比と割合) 濃度 比の積・商
 容器Aに濃(のう)度が□%の砂糖水600gが入っており、そのうち150gを空(から)の容器Bに移しました。その後、65gの砂糖を2つに分けて、一方を容器Aに、もう一方を容器Bに入れてよくかき混ぜたところ、すべての砂糖が溶(と)け、容器Aの砂糖水の濃度は20%に、容器Bの砂糖水の濃度は10%になりました。

水の量が一定であることから、「水の濃度」(=水の量/砂糖水の量)に着目します。
最終結果について考えます。
 水の量 A:B=(600-150):150=3:1 ←最初の水の量の比は、濃度が一定だから、砂糖水の量の比と一致しますね。
 「水の濃度」 A:B=(100-20):(100-10)=8:9
だから、
 砂糖水の量 A:B=3/8:1/9=27:8=[27]:[8] ←比の積・商~砂糖水の量(の比)=水の量(の比)/「水の濃度」(の比)
となります。
[27]+[8]=[35]が600+65=665gに相当するから、Bの砂糖水の量は665×[8]/[35]=152g となります。
Bに加えた砂糖の量は152-150=2gとなり、Bの最初の砂糖の量は152×10/100-2=13.2gとなり、Bの最初の濃度(Aの最初の濃度)は13.2/150=4.4/50=8.8/100=8.8%となります。
なお、「水の濃度」で最後まで押し切ることもできますが、数字が大きくなり計算が面倒な可能性があるので、途中から通常の濃度に戻して解きました。

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