西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第2問(3)

平面図形 角度 二等辺三角形 合同
 図のような三角形ABCの辺ABと辺ACをそれぞれ一番長い辺とする直角三角形ABDと直角三角形ACEが三角形ABCの外側にあります。
 また、点Mは辺BCの真(ま)ん中の点です。このとき、角アの大きさを求めなさい。
西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第2問(3)(問題)の図

答えだけを求めるのであれば、特別な場合(三角形ABCが辺ABと辺ACが等しい二等辺三角形である場合)を考えるとほんの数秒で解決しますが、まじめに解こうとすると算数オリンピックレベルの問題でしょう。
西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第2問(3)(解答・解説)の図1
角アの大きさは、角イの大きさと等しいから、180-68×2=44度となります。
まじめに解くと次のようになります。
一般に、直角三角形において、直角のところの頂点と直角の向かいの辺(斜辺)の真ん中の点を結ぶと、下の図のようになります。
西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第2問(3)(解答・解説)の図2
このことは合同な直角三角形に着目してもわかりますし、直角三角形が斜辺を直径とする円に内接することからもわかります。
西大和学園中学校2019年東京・東海・岡山会場算数第2問(3)(解答・解説)の図3
辺AB、ACの真ん中の点をそれぞれ点F、Gとし、2点DとF、2点EとGをそれぞれ直線で結び、上の知識を利用すると、角DFAの大きさと角AGEの大きさがともに(180-68×2)/2=44度となることがわかります。
さらに、ピラミッド相似を作出するため2点FとM、2点GとMをそれぞれ直線で結びます。
四角形AFMGは平行四辺形となり、向かい合う辺と向かい合う角がそれぞれ等しくなります。
三角形DFMと三角形MGEは合同(2辺とその間の角がそれぞれ等しいから)となり、図の〇をつけた2つの角の大きさと×をつけた2つの角の大きさがそれぞれ等しくなります。
平行四辺形の隣り合う2つの角の大きさの合計は180度だから、☆と〇と×とアの合計は180度となります。
また、三角形DFMの内角の和に着目すると、☆と〇と×と44度の合計は180度となります。
したがって、アは44度となります。

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