西大和学園中学校2024年東京・東海会場算数第1問(4)

平面図形 相似 面積比 等分割ピラミッド
 大きさの等しい白い正方形13枚と黒い正方形12枚を組み合わせて、図のような大きな正方形をつくりました。点AからHはそれぞれ小さな正方形の頂点です。
 四角形ABCDの中において、黒い部分の面積B1と白い部分の面積W1の比はW1/B1=[あ]です。また、四角形ABCDと四角形EFGHが重なる部分において、黒い部分の面積B2と白い部分の面積W2の比はW2/B2=[い]です。
西大和学園中学校2024年東京・東海会場算数第1問(4)(問題)の図

西大和学園中学校2024年東京・東海会場算数第1問(4)(解答・解説)の図
(前半について)
図1の部分について考えることになります。
たくさんあるピラミッド相似を利用します(図2)。 ←いわゆる等分割ピラミッドの処理です。最難関中学校の受験生であれば結果を覚えているはずですね。
相似比は
  1:2:3:4
だから、面積比は
  1×1:2×2:3×3:4×4
 = ① : ④ : ⑨ : ⑯
    差③  差⑤  差⑦
大きな正方形を構成する25枚の小正方形1枚の面積を①+⑦=⑧とします。
  W1:B1
 ={(①+⑤)×4+⑧×5}:{(③+⑦)×4+⑧×4}
 =64:72
 =8:9
だから、W1/B1=8/9となります。
(後半について)
図3の部分について考えることになります。
2は(前半について)の説明からすぐに求められますね。
そこでB2とW2の合計を求める解法(灘中学校2013年算数1日目第9問神戸女学院中学部2023年算数第6問の解答・解説を参照)も考えられますが、ここでは、W2に直接アプローチする解法で解きます。
高さの等しい三角形の面積比が底辺の長さの比と一致することを利用すると、図4のような面積比となり、小正方形1枚の面積は([3]+[1]+[1])×2×4=[40]となり、⑧=[40]となります。
水色の部分1個の面積は、図5のように等分割ピラミッドに持ち込むと、小正方形の面積の(9+9)/(1+3+13+15)=9/16倍となることがすぐにわかります。
したがって、
  W2:B2
 =([1]×2×4+[40]×9/16×4+[40]×5):([40]×③/⑧×8+[40]×4)
 =[298]:[280]
 =149:140
だから、W1/B1=149/140となります。

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