海陽中等教育学校2018年特別給費算数第1問(1)
- 数の性質 レプユニット数 倍数判定法
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すべての位の数字が1である数を、A(1)=1、A(2)=11、A(3)=111、……のように、1の個数を使って表すことにします。これらの数の中で
(あ)9の倍数となるものを1つ求め、記号Aを使って表しなさい。
(い)33の倍数となるものを1つ求め、記号Aを使って表しなさい。
(う)13の倍数となるものを1つ求め、記号Aを使って表しなさい。
レプユニット数(各位の数がすべて1の整数)に関する問題です。
レプユニット数に関する問題は、東大入試(東京大学2008年理科数学第5問)や筑駒の高校入試(筑波大学附属駒場高等学校2005年数学第4問)で出されたことがあります。
(あ)
各位の数がすべて1の整数で9の倍数となるのだから、1が9の倍数個並んでいますね。 ←9の倍数判定法を利用しました。
したがって、最小のものはA(9)となります。 ←最小のものを求めることは要求されていないので、A(18)、A(111111111)なども答えとなります。
(い)
33=3×11だから、各位の数がすべて1の整数で3の倍数となり、しかも11の倍数となるものを考えることになります。
まず、3の倍数という条件から、1が3の倍数個並んでいなければいけませんね。 ←3の倍数判定法を利用しました。
次に、11の倍数という条件を考えます。
少し実験してみると、1が偶数個並んでいなければいけないことがわかります。 ←もちろん、11の倍数判定法を利用すればすぐにわかりますし、11のかたまりが並んでいることを考慮してもわかりますね。
結局、1が6の倍数個並んでいることになるから、最小のものはA(6)となります。 ←最小のものを求めることは要求されていないので、A(12)なども答えとなります。
(う)
1001=7×11×13ということを利用すればすぐに答えが求められます。
1001×111=111111は13の倍数となるから、A(6)が答えとなります。 ←最小のものを求めることは要求されていないので、確認する必要はありませんが、1、11、111(3×37)、1111(11×101)、11111(41×271)は13の倍数でないから、A(6)が最小のものになります。なお、A(12)なども答えとなります。